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 【熊野街道】


 京都から紀伊の熊野へお参りするための道として熊野街道があります。

 この熊野街道は平安時代の中頃から急にお参りする人で賑わいました。

 そのようすは、アリの行列のようであったため「アリの熊野まいり」といわれました。

 淀川は、都の京都と海の玄関口であった難波(なにわ)とを結ぶ大切な交通路でした。

 京都から鳥羽へ出て桂川にそって山崎・八幡にいたり、

 それから淀川を船で下って「渡辺の津」に上陸していました。

 渡辺の津というのは、現在の天満橋の近くにある八軒屋あたりをいいます。

 京都から熊野まで行くのには、往復およそ320キロメートルで約1カ月もかかりました。


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