「速度」という言葉を習いましたか？

速度とは、例えば「１時間で何キロメートル移動するか」ということです。

あなたは１キロメートルを何分で歩けますか。

小学生高学年であれば20分で歩けるでしょうね。

20分で１キロメートル歩くと、１時間で3キロメートル歩けますよね。

ということは、歩く速度は時速３キロメートル（３ｋｍ／時）となります。

では自転車の速度を考えてみましょう。

たぶん自転車では１キロメートルを５分で移動できると思います。

そうすると、１時間で１２ｋｍ移動できますので、時速12キロメートル（12ｋｍ／時）となります。

その他の乗り物の速度は、だいたい次のとおりです。

　自動車の速度は60ｋｍ／時　（高速道路では80ｋｍ／時）

　新幹線の速度は200〜300ｋｍ／時

　飛行機の速度は800ｋｍ／時

次に、地球が回る速度を考えてみましょう。

では質問です。

あなたが赤道の位置に立っているとすれば、どの程度の速度で移動しているのでしょうか。

　新幹線より速いと思いますか？

　飛行機より速いと思いますか？

では計算してみましょう。

地球は24時間で１回転します。

地球の半径は約6,370ｋｍですので、赤道での地球の円周は2×3.14×6370≒40,000ｋｍです。

すなわち、赤道では24時間で40,000ｋｍ移動します。

ですから速度は40,000ｋｍ／24時間≒1,700ｋｍ／時となり、

飛行機の２倍以上の速度で移動しています。

では次に、地球の公転速度を考えましょう。

地球は太陽の周りを回っています。

これを公転といいます。

地球は1年で太陽の周りを１周回ります。

太陽と地球の距離は、1億5千万ｋｍですので、公転直径は3億ｋｍとなります。

ですから公転の軌道一周は、3.14×3億ｋｍ＝9億4200万ｋｍです。

公転速度は、942000000ｋｍ÷365日÷24時間≒107，534ｋｍ／時になります。　

地球が宇宙空間のなかで、

時速10万キロメートルの速度で太陽の周りを回っていることを想像できますか。

私たちは日頃、目の前の小さなことしか見ていないようです。

大きな目でみれば、今までと違ったことが見えてくるかもわかりませんね。